去りし猫へのバラード
   ≪
黒猫ミーシャの想い出アルバム≫


                          


ひたむきな瞳、生後7ヶ月
                    

もうこの世にいないけれど、   
想い出を残して去っていった猫は、
  いつまでも変わらぬ、       
   年取ることもない永遠のこども。       
 忘れられぬ瞳、体温のぬくもり、透きとおる声の記憶は、
陽だまりの安楽椅子、暖かい紅茶。
ありがとう、 いつかまた きっと逢おうね、
私の可愛い ミーシャ。


          
 
**面影の日 その2 少年編**

               
   
1994年3月26日 快晴。ゆうべ車にのらされ
またどこかに連れてこられた。ここはどこ?
空が広いな、お陽さままぶしい。


 

あ、風...、 振り返っても、 誰もいない。
でもなにか 生き物のといき、早春のひかりと。

                          


                          土って柔らかい、あったかい。だけど 少し不安。
                           おかあさーん、早く帰ってきてね。      
                      

        
     
曾爺ちゃんの部屋であそぼ。                これからここで暮らすのね。 そうよ。   
  
           
    
水仙のあとはすずらん、牡丹にりらが咲いたよー
             
        

 すっかり家にも馴染んだのね!          さて どっちに遊びに行こうかな。
                 
                                                         
  みい、重くなったね。    従姉のさっちゃんもきた あそぼ〜。   ねえ、遊ぼうよお〜、よお。
あい。           うんうん                あ、こらこら...  

        
        
     
美しい五月 りらの花咲く         
                                                
                                      
    
          おはなも咲いて天気もいい、ボクのお庭だ
          あーそぼ あそぼっと―。      


                
             
                                
        ハスキー君といっしょ                 トウモロコシ畑だよ
                                                 
                    

早起きして梅雨空仰ぐミーシャ
                 
             
                         

            お気に入り籐イスのうえ なあに?              おばあちゃんの足もと
          
                                
       
                                                      
にゃうゥ またたびほしいの―                 6月のシルエット

      
                                                    
   
 きりりとした少年に     さわやか涼風... ぐーすー          だい好きおばあちゃん。
                                           
おー、みい坊…。
         
    

      
夏はやってきて去ってゆくー グースカ ピー      ややっ! ちび黒豹か。 初めての9月

        
                                             
    
アイーン ぼく、夏痩せしちゃったみたい     ハトさんこないで、おばあちゃんのまめだよ
                         
 
             
                                                  
             
残暑、涼風、東のまど              秋の夜の気配が―        
  
                 
                                                     
   
9月が来て また陽射し差し込むー             赤と黒 

   
                
              
                                        
      
    あ、赤とんぼだ          かぷっ。 みいくん いたいよ    暑かったねー    


はじめての、しかし記録的な暑い夏をすごして

 そしていつか、秋が深まり―  
      



             

       朝のお日様ををゆっくり浴びるの           太陽はやさしいね、温いね 
 
   
            
          
              
白ちゃんあそぼ、入っといで        しかたない ひとりさんぽにいこ。 待ってー。                       
                     
                         

       ミーシャ一歳、はつ秋のおもかげ。
   
           
          
 山に来て以来、なつこくおおらかな性格ゆえか本当に沢山の人に
      愛された、
黒猫ミーシャでした。   流れ星のように消え去り     
   
 高原の夜空の輝く小さな星になって、彼は今もみんなのの中に―。
                       
         


白猫タマ その後

 
その頃、母のタマは飼い主さんの転勤のため、車に乗り盛岡に
 運ばれてゆきました。今も幸せに、北国で暮らしているそうです。
母親といっても、ミーシャとはたった半年違いの若さなのです
  
      
 
  おとなしいタマは車内でも自由にしていました。   小休憩。まるで白いミーシャね。

 

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