ミーシャのどうぶつ愛読本 
 (順不同)

     書   名         著 者  出版社
     小 感 想        
招き猫博覧会 荒川 千尋・坂東寛司
          白石書店
読んで招福 見て極楽!
まねきねこの東西対決や、全国各地の愛ら
しい猫たち、お寺のネコたち。
招き猫なら何でもありの、きれいな色彩の
写真が満載、楽しい本です。
11ぴきのねことあほうどり
馬場のぼる   こぐま社 11匹のねこのコロッケの店は大繁盛、
やってきたアホウドリのたっての頼みで気球
に乗り、海を越え島にわたる。 そこで待って
いた11ひきのあほうどり。
猫たちはそこで、懸命にコロッケを作ってやる
のでした。
はなのすきな牛 おはなし マンロー・リーフ
え    ロバート・ローソン
やく   光吉 夏弥
岩波の子供の本 岩波書店
スペインの子牛、ふぇるじなんどは、いつも
ひとりで花のにおいを嗅いでいた。 巨体を
見込まれ闘牛場に連れて行かれても見物客
の持つ花に気を取られうっとり座り込むあり様。
牛でないような牛の彼は、もとの牧場に連れ
戻されるのでした。
最後のパートナー 
 ー盲導犬を引退した犬たちー
西田美雪文・西田章写真
       幻冬舎文庫
老いて引退した老盲導犬との、最後の日々を
一緒に過ごし看取る夫婦。 ボランテイアとは
いえ、人のために働いたけなげな犬たちに、
わが子以上の愛情をそそぎきる人ひとが
密かにどこかにいるのです。
 胸痛むほどの、感謝を感じざるをえません。

こねこのタケシー南極大冒険ー 
  本当にあったおはなし

 
 阿見みどり・文
 わたなべ あきお・絵
 
 増補 改訂版 銀の鈴社
復刊に当たって(帯カバーより)
「タケシがいたから、一年が和やかだった
のかもしれない」と、菊池先生が思い出を
話された時、「ペット」の役目を貫いたタ
ケシが、いじらしくてなりませんでした。
       

仔猫のたけしは50年前、初めて南極の地を踏
んだ猫でしたが、ヘリで救出され日本に帰り
ある晩、作間隊員の家からいなくなりました。
船と氷の上しか知らずに育ち、人の家に戸惑
った彼は南極を探してもう、帰らなかった…。

    熊谷 守一の 猫

  熊谷 守一  求龍堂 近代日本洋画史に超然たる画風を築いた
《獨楽》の画家・熊谷守一―、猫の自由さ
を愛し、猫が猫らしく生きられるように心
をくだきともに暮らした日々の中で描かれ
た、”絶妙なる猫姿”。(帯より抜粋)
猫    町
 ー散文詩風な小説ー
 萩原朔太郎  
 画金井田英津子

         パロル舎
文字の多さに、辟易したら開いてみよう。
この世は言葉が多すぎる。 朔太郎の不思
議な世界にはいりこみ、不思議ノスタルジ
ックな絵にも酔えそうです。
森 の 紳 士 録
ーぼくの出会った生き物たちー

(岩波新書)
 池内 紀  岩波書店 ドイツ文学者にして旅をこよなく愛する著
者が、“うつくしく、つつましく、賢い、森
の生き物たち”を、自筆イラスト入りで綴
ります。 大切な大好きな本。
 山古志村のマリと三匹の子犬  桑原 真二
 大野 一興  文藝春秋社

 ikko  絵
中越地震の日の朝、マリは3匹の子犬を産ん
だ。動けなくなったおじいさんを助け、人
間たちが皆去った後も、子犬を守ってがん
ばり抜き16日目に母子とも収容された。
 食べ物も人もいない村で、置き去りとな
っても諦めず必死に生きた動物たちの姿は、
疲れきった人間たちの希望の灯になった。
民 子  浅田 次郎 角川書店 売れない小説家の作品を真っ先に読み励ま
し、売れるようになると心から喜びどこと
もなく去った猫の民子。ある日、疲れ果て
て戻ってきた民子だったが...。
 愛猫家の涙を絞った、実話をもとにした
というテレビCMの懐かしい写真集。聡明
な民子はいつまでも、作家を励まし続ける
永遠の恋人。
 随筆 猫のいる日々  大仏 次郎 徳間文庫 戦前から続く、猫と暮らした日々の断片、
小説・童話、興味深い秘話60余編。
 思わず笑ってしまったり納得してうなず
いたり。これはきっと大切な本になりそう、
猫好きのかたにはしっかりオススメです。
自然に溢れた鎌倉の家での、作家夫妻の猫
との暮らしが生き生きと、もう目に見える
ようです。 
 スイッチョねこ 
   フレーベルのえほん―7
 大仏 次郎 
 安  泰・絵
       フレーベル館
 
きれいな虫の音に誘われて、ついひとりお
庭でねむってしまった仔猫のしろきち。
あくびしたとき飛び込んだ秋の虫は、お腹
の中でスイッチョと鳴きみんなを驚かせま
す。そしてトラねこ医院に行くはめに。
 昭和22年作の楽しい童話、ほっとする挿
絵に、お母さんねこの言葉も“どこへ行っ
ておいでだえ?” などとたまらない郷愁
を感じさせるのです。
 八丁堀猫物語
 橘 芳慧 河出書房新社
  
東京下町に暮らす多忙な踊りの師匠の愛し
たねこたちの物語。帰国の日を、病んだ猫
のさんたろうは待っていた。空港から急げ
急げ、ああどうか間にあってくれ! 可愛
いわが子さんたろうとの別れのくだりは、
まさにドラマ、昔の残菊物語(古い)を思
いだします。
 かけがえのない贈り物 
   ―ままやと姉・邦子
 向田 和子 文藝春秋社 多くの人に惜しまれながら航空機事故で世
を去った向田邦子。妹、和子さんの記す、
姉と二人三脚で始めた赤坂の店‘ままや’
、孤高な人だった姉のおもかげ。そして残
された13歳の愛猫マハシャイ・マミオをま
もる毎日と、訪れる別れの日。
 タイ王国産のブルーグレーの美しい猫コ
ラット種を、世に広く知らしめた向田姉妹
の細やかで、感動的な想い出の記録。
 今日もお寺は猫日和り  明窓出版編集部編 生全寺で暮らす動物たちの毎日の日記、生
命の記録。寺の留守居大光老の言葉。
『私たちがこの子達を救ってきたなどとは
とんでもない。この小さな、時に不自由な
、そしてかくもか細きこの子たちとめぐり
合うことにより、逆に私たちが救われてい
るのです』
 幸せをつかんだ犬たち  北浦 清人 幻冬社文庫 『明日天国に行くかもしれないけれど、歩
けるのは今日までであっても、死ぬまでは
僕が知っていることを、本人が理解するな
らばすべてを教えなければならない。それ
が僕に出来る、尊厳を持つ犬に対する唯一
の尊敬のはなむけである。』(本文より)
飼い主の都合で簡単に捨てられ、次第に蝕
まれていった沢山の犬の心を、Yokohama
DOG RESCUE 代表の筆者は粘り強く変え、
里親探しを続けます。『No Bad Dogs!』ダ
メな犬などいないと。
 失われた森 Lost Woods  レーチェル・カーソン
 リンダ・リア編
 古草 秀子訳    集英社
初めて環境問題を世に問い告発した衝撃的
な名著『沈黙の春』の著者の、未完の遺稿
集。科学者としての高潔な人柄、豊富な知
識、生き物への深い愛と確かな先見性、美
しい文体には陶酔。短い57年の生涯に、成
し遂げられた偉業への感謝と尊敬を再確認
させられる。心ある人には薦めたい本。
 グレイのしっぽ  伊勢 英子 中公文庫 亡くなったペットを忍ぶ本は世に溢れてい
るけれど、ハスキー犬グレイに寄せる画家
のイラストを含めた闘病記録は冷静な詩情
があり、抑えた感情が切ない。
 CATS WATCHING
 
猫ふえちゃった
 ジェルミ・エンジェル 小学館 ムツゴロウ動物王国のねこ舎で働く英国青
年と120匹の猫との記録。自ら日本語で書
き下ろした、愛とユーモアいっぱいの超楽
しい写真集。スケッチも文章も猫たちとと
もにとても個性的。猫舎での同胞だった千
代子夫人との間の子供たちももう成人する
頃でしょうか。
 捨て犬を救う町  渡辺 眞子 角川文庫 銃の保持を許し、人命の軽さ儚さを感じて
しまうアメリカで、動物たちはこんなに幸
せに保護されている。おのおのに名前がつ
けられ、飼い主が決まるまで清潔で暖かい
建物で暮らす。まさに夢のようなサンフラ
ンシスコのシェルターは、ヒトの心は如何
様にも善行を実行できると、ほのかな希望
を持てる気がした。
 十五代将軍の猫
   
―大仏次郎随筆集―
 大仏 次郎 
 福島行一編・解説 
       五月書房
無類の猫好きだった国民作家大仏次郎。玩
具の猫、木彫の猫や青銅のエジプト猫のレ
プリカなど、沢山の猫に囲まれた書斎で名
作は次次に生まれた。そして心に染み入る
珠玉の随筆たちも。十章のうちでとりわけ
心に残る、老いたじいさん猫〈隅の隠居〉
の死に際し、愛情を折り畳み乾かして静か
に土に送る自然さ。何としても見習いたい。
 この子達を救いたい  浜井 千恵 エフエー出版 捨てられたペットの運命はあまりにも無残
、過酷です。この本は商業ペットブームの
哀しさを訴えます。最後まで家族としてな
ぜ、一つの命を愛し通せないのか。
 さよならあの日の動物たち  舟崎 克彦  時事通信社  図書館の棚で出会ったこの本は、なぜか忘
れられぬ一冊。とりわけ、犬のリチャード
3世を取り巻く海を越えた人間模様は胸が
熱くなります。動物たちの絵も優しい。愛
玩動物は、出会った飼い主に総ての運命を
委ねねばならないことを、改めて感じさせ
る。
 動物サミット2001  浜井 千恵 エフエー出版 動物の命を救うため名古屋で行われた動物
サミット。その開催までの苦悩、歓喜、出
会いなど様々な出来事、心を揺さぶるエピ
ソードを交えた記録です。
 虎が消える日  リチャード・アイヴス 
 高橋佳奈子訳
 朝日新聞社
野生動物が1種消えれば、人の未来も1年短
縮するのでしょう。奢るな人間、しかし、
私もまたそのひとり…。
 ピーコの祈り  浜井 千恵 エフエー出版 捨て犬出身の老犬ピーコ、最後の海を見て、
振り返ったその笑顔のいとしさ、浜井さん
の優しさ。動物は、人間です。人間は、動
物です。みんな本当の仲間です。
 アブサン物語  村松 友視 文芸春秋社 21年をともに暮らした、分身のような愛猫
と作家夫婦の細やかな生活の記録は、動物
の尊厳を守り抜こうとする意思を強く感じ
て感動します、そして何度も読み返しては
涙します。この本はまた私の母の最も最も
好きな本でもあります。
 帰ってきたアブサン  村松 友視 文芸春秋社 人の思いはきっと、天国の猫たちに届く気
がする。ため息の出るような、しかもなに
か哀しい謙虚な筆さばきで、去っていった
愛猫を語る村松さん、どうかまた猫を飼っ
てください。猫を書いてください。僭越で
すが、今生きている猫たちはみな彼、アブ
サンの分身として。
 狼に育てられた子  アーノルド・ゲゼル 
 生月 雅子訳
 宮城 音弥序  家政教育社
1912年のベンガルで乳児タマラとアマラを
相次いで連れ去り、育てあげた母狼。二本
足で私がいま歩いているのは、人間の親に
育てられたからなのだと知る感慨。人間と
しての尊厳を取り戻そうと必死に闘う少女
たちの運命が哀しく、ヒトになる、とは何
かを考えさせられる。
 『月刊 太陽』 1997 5月号 
   
猫と作家の物語
 月刊太陽 編集部編 平凡社 時に孤独のふちをさまよう多くの作家たち
が、こよなく愛した個性あふれる猫たちの
群像と、初めて知る作家の素顔が人間的で
感動します。猫たちはどれだけ作家の創作
を助けてきたか、どれだけ文学と関わって
きたかを思い知ります。
 カラフト犬物語
 
第一次南極越冬隊の記録
 北村 泰一 教育出版社 1957年南極昭和基地。西堀栄三郎隊長率い
る第一次越冬隊そり犬と、隊員たちの心の
ふれあい。やむなく、極寒の地に置き去り
にされた15頭の犬たち、そして再会。生き
ていたタロとジロに全国の少年少女は歓喜
し感動を呼び起こした。
 健気な使役犬の存在を記憶に是非残した
い、素晴らしいカラフト犬の物語。
 『 S I N R A 』
      1997 No.45
 
特集 猫への詫び状
 叶V潮社 猫と暮らしていればいつかは迎えねばなら
ない、彼らとの別れ。その絆が深ければ深
いほど残された飼い主は、「もっとああも
こうもしてやればよかった」と思いを募ら
せ...、(中略)マンションのベランダ
に爪あとを残し転落死した猫,病院から点
滴の針をつけたまま姿を消した猫など、愛
猫家11人とその忘れ得ぬ惜別のドラマ総集
編。(本文より)
 南極の犬ぞり  菊池 徹 法政大学出版会
 http://www.auk.org
第一次南極越冬隊犬ぞり主任の綴った犬そ
りと越冬の克明な記録。死と直面した未知
の氷原での、カラフト犬の活躍、誕生、無
念の死。隊員たちとの共同作業はいかなる
コラボレーションより尊く美しく心を打ち
読み進むことを止められません。絶版です
が菊池 徹氏のHPで読めます。カラー写
真が豊富。
 猫のシェクスピア劇場  スーザン・ハーバート著 
 グラフィックス社
シェクスピアの芝居を芸達者なねこたちが
演じます。リアルな表情、美しい衣装、見
飽きない魅惑的な絵本です。
 時代屋の女房  村松 友視 角川文庫 東京大井町界隈の不思議な骨董品店時代屋
。ふらっとやってきて居ついた猫のアブサ
ンも、真弓も、安さんにとってのいとしく
もミステリアスな同居人だった。個性派俳
優渡瀬恒彦と、今は亡き夏目雅子主演の映
画も忘れ難い佳作。
 鳥島 torishima  気象庁鳥島クラブ
 『鳥島』編集委員会編
  刀江書院
美しく穏やかな性格のアホウドリは、羽を
求める人々に乱獲され今やっと1,000羽に
回復しました。かつて数十万羽も生息して
いたアホウドリの島は、近隣の島からの移
民たちには、島民絶滅を味わった噴火との
過酷な命懸けの日々でした。
 Michio's Northern Dreams 3
 
最後の楽園
 星野 道夫  PHP研究所 カムチャッカでヒグマに襲われ急逝した写
真家の、命ほとばしる如き美しい写真集と
心に沁みる言葉たち。道半ばで去った、と
言うなかれ。若く短く終わった命なればこ
そ、人々の心には鮮烈にその仕事は刻まれ
る。小さな本に、自然が慈しむ全てのもの
たちへの愛と想いがこめられて、読むたび
観るたびの感動、沈思。
 旅をする木  星野 道夫 文春文庫 写真家・思索家の語る旅の想い出33編。
誰もいない凍て付くアラスカの夜、生息す
るはずのないオオカミの足跡や、慕ってく
る小鳥との不思議な出会いなど、著者の様
々な旅の臨場感溢れる豊富な記録が、私た
ちを旅への思いに誘う。『ノーザンライツ
』の著者の、誠実な人となりが見えてくる。
 ガラパコス諸島 
 世界遺産エコツーリズム 
 エルニーニョ
 伊藤 秀三 角川選書340 ダーウィンの進化論で名を知られるガラパ
コス島。世界遺産第一号である島の多くの
固有種の命たちを通じて、危機にさらされ
続ける豊かだった、また豊かにあり続けた
い地球の未来への熱き思いを感じます。
 空跳び猫3シリーズ
 1素晴らしいアレキサンダーと、
        空飛び猫たち
 2空飛び猫
 3帰ってきた空飛び猫
 アーシュラ・K・ル=グイン
 村上 春樹 訳 
 S.D.シンドラー 絵
 講談社文庫
なんと言うことのない猫の童話ながら、翼
を持った可愛い猫たちがミルクを飲んだり
納屋で眠っていたりして、可愛いこと限り
なしの本。うちの猫に羽があって、眠って
る間勝手に空を飛び回っていたりしたら…
と空想させられ楽しい。絵のタッチも暖か
く心和みます。
 アダンの画帖 田中一村伝  西日本新聞社編 小学館 奄美大島に籠り染色工として19年を過ごし
た一村。将来を嘱望されながら画壇を去っ
た日本画家は、亜熱帯の動植物と出会い初
めて自らの比類ない美の世界を完成し、69
歳でひっそり世を去った。NHK日曜美術館
担当者に偶然発掘され放映された『黒潮の
画譜』を機に蘇った、痛ましいまでに折り
目正しく純粋に、生を全うした孤高の芸術
家の軌跡。
 NHK日曜美術館『黒潮の画譜』
 田中一村作品集
 日本放送出版協会 故郷から遠い南の島に自然の美を求め、世
にも美しい動植物を描いた日本画家田中一
村の初めての画集。奄美の生き物たちの、
美しい鮮烈な色彩と形を堪能し、我欲を捨
てる、という世界に想いを馳せさせる大切
な一冊。
 職員会議に出たクロ  藤岡 改造  ワック株式会社 ある日やってきた日本犬クロは、いつの間
にか、賢く勤勉な職員となり高校の生徒・
職員たちの心に深く残る12年間の思い出を
残して、天寿を全うして去っていった。一
気に読み終え涙こぼさせた本は、動物と人
間の心の交流の確かさを教えてくれる。信
州の名門松本深志高ならではの、おおらか
な学風にも感銘。
 日本の天然記念物 第一回配本
 イリオモテヤマネコ
   (アジアの野生猫)
 鰹ャ学館 1967年に新種として学会発表されながら、
レッドデータにリストされてしまった西表
島固有種のイリオモテヤマネコ。野生猫の
原型を強くとどめるその幻の姿を紹介した
貴重な写真集。アジアの他のヤマネコたち
の紹介と、西表島の地図もある。なにより、
威風堂々の野生の、その姿にしびれる。
 猫語の教科書  ポール・ギャリコ
 灰島 かり 訳 
 スザンヌ・サース 写真
 ちくま文庫
賢くしたたかなねこが、ある日決心した。
住みやすく、豊かで優しそうな人間の家の
乗っ取りを企てることを。猫嫌い主人の心
を奪うことを、そして―。 頭のいい猫た
ちのこと、いまに「サルの惑星」でなくて
「猫の惑星」になっちゃうかも、さあ大変。
 幸せをはこぶ使者
  ー盲導犬からリタイア犬へ
 日野多香子 岩崎書店 一頭の盲導犬の一生には、多くの人が関わ
っている。子供の頃は悪戯を存分に、成長
しては社会でしっかり働き、やがてリタイ
アしていく犬たち。7頭の盲導犬の老いて
からの生涯を追い、人と動物の暖かな交流
を詳しく教えてくれた本です。
 『 S I N R A 』
  1996 No.34
 
 特集 新・百匹の猫と主人の物語
 叶V潮社 2000年6月から休刊となった森羅万象の雑
誌の特集。意外な人の意外な猫好きに心和
みます。他に特集として星野道夫レクイエ
ム。湿原に舞うタンチョウ、北限に生きる
サルたち、森に住むペンギン、ペットのい
る家族の肖像などなど読みごたえある充実
号です。
 復刊を心の底からから望みます。
 『 S I N R A 』
   1998 No.51
 
 特集 100匹の猫と主人の物語
 叶V潮社 無理、道理、ターニャ、ソーニャ、志摩、
竜馬。
 以上はロシア語通訳米原万理さんの猫の
名です。千鳥ヶ淵20匹の野良猫と「猫おば
さん」の物語も特別レポート。読むたびに
胸がいっぱいになります。
『 季刊 猫びより 』 
   Summer 2000
 特別企画
 魂のピアニスト
  フジコ・へミング家の猫たち
 鞄本出版社 長い不遇の時代を猫と過ごし、いまはコン
サートのチケットが即完売のフジコはいい
ます。“私は猫に力をもらってピアノを弾
いているの”、“神から命を授かっている
すべての生き物に、慰めを与えたいのよ”、
“死ぬときは猫に見守られて死にたい。そ
して天国に行ったら、飼っていた猫と暮ら
したいの”と。
 優れた芸術家と猫たちとの、強い絆に
感動します。



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